エロゲ初心者の成長記録

一本もエロゲをプレイしたことがない筆者がプレイしたエロゲの記録を綴るブログ

『falling』の感想【番外編】

はじめに

はじめて無料の同人ゲームをクリアしました!

ていうかはじめて全年齢をクリアしました!

もっと前から他の同人ゲームもプレイしてはいるのですがなぜかこっちの方が先にクリア出来ました!というより1日でささっとクリアしたからですね。飽きずに読めました。

全年齢、同人作品をカウントするか(【~本目】ってやつ)迷ったのですが、《全年齢》かつ《同人》の時のみカウントしない方針をとらせていただきます。

理由は色々あるのですが1番はプレイ時間が1h未満の作品も多く、点をつけにくく感想を書きづらいことです。商業作品はある程度のプレイ時間が担保され、R18作品はどんなにプレイ時間が短くてもこのブログ的にスルーするわけにはいかないと思ったのでこうなりました。

作品紹介

ブランド:にんじゃはなんにんじゃ

発売年:2014年

CG枚数:22枚

プレイ時間:3h24min

評価

          68/80→85/100

・キャラ   12/15

ちょっといつもとは違う形式で書かせて頂きます。理由はいつもの形式だとネタバレ以外のこと書けなくね?ってなったからです。

 

端的に言って全員魅力的。尺が短いこともあり登場人物は少なめですが全員キャラが立っていて魅力的な人物でした。主人公のマクビーが1番好きですが、脇役も好きな人達が沢山出来ました。

マロンとかね、過去に何かあったことを匂わせて自分でも錆びついた正義感って思ってるのに行動しちゃうとことかね?好き。

女Aもいいんですよね。シャロンが来るまでマクビーは1人だったわけで、それで酒場に通いつめてたんですよ。そんな中で女Aの存在はやっぱり救いだったと思うんですよね。仕事とはいえ自分に積極的に話しかけてくる○○に似た人。マクビーの○○に見捨てられた境遇を考えると孤独を癒してくれる人だったのかなーって。

 

・シナリオ   12/15

無駄を削いだ完成度の高い王道の話。とにかくテキストが上手かった印象で声もないのにクスリと笑える場面が多かった。

無駄を削いだと書いた通り、作中で無駄なところという物が何一つなく、マクビーの心情の変化が違和感なくスっと入ってくる、というより入ってくるというもうそこにあるみたいな。上手く言えないけどとにかくマクビーの心情の変化がすごく綺麗だった。

やりたくない→しょうがない(ここにすごいグラデーションがある感じ)→やりたい。この変化が。

 

・CG/音楽   5/10

絵は淡い絵が多く枚数こそ少なめですが尺を考えると十分多く、見たい場面で見れたのでよかった。ネタバレになるのでこの先は後で書きます。

音楽はフリー素材の物で正直あまり印象に残るものはなかった。

 

・特色   6/10 

展開自体は王道で完成度が高いという話なので、特色と言える物自体はあまりない気がする。強いて言うならばマクビーとシャロンの親子とでも言える関係性か。

 

・不満点   -1/-10

声がないとか設定が使いにくい等色々言えることはあるが、内容自体に不満は無い。というよりかの内容に不満をつけようとするともう難癖とか個人の好みの話にしかならない。

 

総評

何度も言うけど完成度が高い。

色々な人の感想を見る感じBAD気味のENDが好きな人が多いみたいだけど個人的にはHAPPYENDの方が好き。

シャロンは親元に帰ってたまに手紙のやり取りをして、大人になって会いに来て…みたいな流れを想像していたからあの展開にはびっくりした。母親に見捨てられたというところでもマクビーと同じなんだと思いました。

そして何よりエンドロールの一気にくる絵に少しうるっとした。タイトル画面でもっとうるっとした。おまけでマクビーが前を向いているのもいい。

BAD気味の方では「どこに行っても冬はある。冬は嫌い」のように冬を2人の罪?見つかることの恐れ?(飛躍するが向き合わなければいけない現実)の象徴のように扱われていたが、HAPPYの方では「冬のいいところは虫のいないところ」と言っているように現実と向き合って生きているということが感じられてよかった。

だって嫌いな季節のいい所なんて普通は言わないですよね!?

と、HAPPYの好きなところを書き連ねて見たけどBADが嫌いな訳では無い。というより好き。

大人になったシャロンのCGが見れるのはこっちだけだし、シャロンを助けるために全てを尽くした後のマクビーの弱さみたいなものも見えた気がした。メリーバッドエンドと言われるらしい2人だけの幸せみたいなのも好き。

 

どこ書けばいいかわからなくなったのでここで

 サブタイがいい。fallingという単語を必ず入れることで「KAGO NO NAKA」の崖から落ちた先、底の底なんだろうなと思うし、fallingがあまりいい意味ではない(少なくともいい意味ではない)ように感じるんですが最後の最後の「wish on a falling star」(星に願いを)でひっくり返されたのがもうね。素晴らしい。

 

総括して言うとこのブログを書いてから(と言っても20言ってないけど)1番高い点数をつけたところからも明らかな通り面白かった。面白かっただけでなく最後の選択肢等考えさせられるような話だった。正直同人ということでやはり企業に劣るのではないかと思っていたが、音楽等手の回らない部分もあったとはいえ、キャラやシナリオでは負けず劣らずで非常に満足度が高かった。