エロゲ初心者の成長記録

一本もエロゲをプレイしたことがない筆者がプレイしたエロゲの記録を綴るブログ

『ましろ色シンフォニーFHD』の感想【二十八本目】

冬は近づき、息は白く。恋は遠のき、愛は色づく。

はじめに

このブログは途中からネタバレありです

このブログは個人の感想です

キャッチコピーがそれはもうとてつもなく好きです

そう、それはまだ俺がエロゲを始めたての2023年3月下旬(だったか4月か5月とかだったかもう忘れた)。『ましろ色シンフォニー』という有名な作品のリメイクが発売されると聞いてノリで買っちゃったんですねこれが。それでまあ見るからに冬やるゲームだなこれはと。そして冬が来たということでやりましたと。と。

作品紹介

ブランド:ぱれっと

発売年:2023年(元々2009年)

CG枚数:96枚(内HCG25枚&SD23枚)

シーン数:18シーン

音楽数:Vo曲3曲BGM26曲

プレイ時間:27h24min

推奨攻略順:紗凪Editionやるならみう√最後

ここからネタバレありです

評価

          76/100

・キャラ   23/30

瓜生 新吾

元喘息持ちでその経験から場の空気を大事にする主人公。今までやってきたエロゲの中でもトップクラスに好きな主人公。表面的な優しさじゃなくてちゃんと相手の事を想って気を遣える人。いい人という表現が良く似合う。ただみう√のお前はちょっと早漏すぎやしないか?

瀬名 愛理

cv.五行なずな

158cm/82/57/85

頭脳明晰容姿端麗の学園統合に反対する理事長の娘。ただ変化を恐れる性格や意地っ張りで見栄っ張りなとこもあり、そこがギャップ萌えというかかわいい。最かわ。

瓜生 桜乃

cv.安玖深音

162cm/80/54/80

新吾の義妹。新吾は桜乃が新吾と実の兄妹だと思っていると思っているが桜乃は自分と新吾に血の繋がりがないことを知っている。文章にさると分かりづらさの極み。マイペースで割と何言ってるかわかんない時がある。新吾の空気清浄機。一家に一台ほしい。

アンジェリーナ・菜夏・シーウェル

cv.みる

155cm/90/60/89

野良メイド。野良メイドって何?知らん。

とても明るい性格で他にギリ隼太くらいしか盛り上げ役がいない中、ギャグを一手に引き受ける女傑。この子がいなかったら作中の雰囲気が一、二段重くなってそう。嫌いじゃない。でも別に好きでもない。ごめん。

天羽 みう

cv.松田理沙

146cm/87/58/84

かわいい。年上という(個人的)マイナス要素を兼ね備えながらその包容力と優しさで包み込んでくれた。好き。でもちょっと紗凪のこと考えちゃうから好きになりきれない。

その他サブキャラ

乾 紗凪···なぜ攻略できない。かわいそう。SANA EDITIONやります。

椋梨 隼太···好き。お前のような親友がほしい。かっこいい。

ぱんにゃ···うりゅー!りゅっりゅっ!うりゅー!🥰🥰🥰

・シナリオ   20/30

魔法や奇跡などの特殊な展開はなく丁寧で王道な恋愛物という印象を受けた。愛理√とみう√は特に好き。反面アンジェ√と桜乃√は嫌いじゃないけどそこまで好きでもないくらいのやつ。

あとテキストが上手いなぁと思った。新吾のぜんそく持ちと絡めた空気とか呼吸の表現とか。

・CG   12/15

多少古い気もするが全体的に綺麗。淡く幻想的な感じがする。

愛理と雪景色の外を見るCGやみう√の紗凪のCGが好き。

・音楽   13/15

音楽に関してはOPの『シンフォニック・ラブ』、挿入歌の『さよなら君の声』がとてもいい。この2つの曲はゲームをやる前から知っていてカラオケで歌うくらい好き。『さよなら君の声』が流れた時は歌詞をもう知っていたのもあって「うわー」ってなった。

BGMも全体的に質が高く「純粋な愛情」「気高い心」の2つ以外は全部花の名前が入っているというこだわり具合。いや何をどうこだわってるのかは知らないけど多分こだわってるんだと思う。

・エロ   6/10

気づいてしまった。エロシーンが動くの無理かもしれん。なんか、気持ち悪い。絵自体はかわいいと思うんだけどなんか、動くと無理。動くの設定でoffにできないのも難点。

あと初Hはほぼ全員失敗する。これ自体はアリだと思うのだけどなんかシーン数が実体より多く見えるかも?みうとか1枚のCGで3シーンくらいやるし。

・特色   7/10

あまり特色と言うような特色はない気がする。仮統合という要素はあるもののシナリオのメインになることはなかったし。丁寧に王道な純愛を描いたという印象。

とここまで書いて思い出したけど立ち絵と背景の使い方がとても上手で特徴的だった。背景の扉を動かして立ち絵をそこに置いたり、ドアップの顔と小物で1枚絵っぽくしたり工夫に溢れていて良かった。

・不満点   -5/-10

Hシーンの動きをoffに出来ないこと。

テキストに表示されない音声。臨場感は高まったが間違えて飛ばした時バックログにもないのでめんどくさくなってまった。プラマイマイナス。

共通ルート

最後の選択肢が終わってもしばらく共通パートが続き、11月1日から個別√が始まるという構成。仮統合の混乱から少しづつ打ち解け始め愛理の貧乏生活がバレ紗凪が本性を表したりする。シナリオのところで王道で丁寧と言っているように大仰な展開は無いが丁寧に関係値の高まりが描写されている。多少退屈に感じる部分もあったけれど「あーこういうのこういうの」ってなった。

個別ルート

桜乃√

義妹とはいえ妹と付き合うことへの障害を描いた√。正直エロゲをやっていると実妹ならともかく義妹なら別に良くねという感覚麻痺を起こしているので話に乗り切れないところがあった。紗凪とキスするくだりとかいらなかったんじゃと思わなくもない。あとこの√だけ学園統合が廃止になっているのが話都合のように思えて気になる。

アンジェ√

新吾とアンジェの似たもの同士な2人が付き合う話。こちらも野良メイドという概念が最後まで乗り切れなかった。まあ、ぱんにゃがいる世界でどうこう言うのは野暮なのかもしれない。

良かったのは単純にイチャラブがすごかった。なんか、イチャイチャしてるね!君たち!『初めてToDo』とか!すごい!イチャイチャ!

愛理√

主人公とヒロインの話という意味では1番好きな√。元々男が嫌いで共通√時点でようやく知り合い以上になれた愛理との関係の進展がじっくり描かれている。まず苗字呼び捨てになってそれが名前呼びになって...っていいよね。この√だと新吾が新吾らしくなくなるのも好き。愛理もだし『変化』がある種キーワードなのかも?Hシーンが初手フェラなのは恐れ入った。

みう√

紗凪√なのかな...?と2009年当時の人が思うのも納得の√。実際みうより紗凪の方が強烈に印象に残った。

これ書いた人絶対負けヒロイン好きだと思う。新吾とみうがお互いのことを「近くにいると安心する人」って言って無言になるとことか、「ミウ」と「シンゴ」と名付けられた猫が引き離されると寂しがったり、ブランコだったり、全てが紗凪の脳を破壊するためにあるんじゃないかとすら思った。

また終盤のぱんにゃとの別れは名挿入歌『さよなら君の声』の力も合わさり、謎生物風情にうるっと来てしまった。エピローグでもうるっと来た。

肝心のみうについて全く書いてないがなぜか搾精された記憶しかないのだ。もっと動物を守る芯の強さとか色々あったと思うんだけど何度も出てくるせいで搾精してくるというイメージがすごい。

総評

何度も言うが「王道で丁寧な恋物語」だ。圧倒的な伏線回収やどんでん返しがあるわけじゃないけれど丁寧にキャラの魅力を描くことで素敵な恋物語になっている。少女漫画チックと言ってもいい。少女漫画読んだことないけど。想像の中の少女漫画っぽさ。

やはり特筆すべきはみう√で(というより紗凪)エロゲという媒体はやっぱり女の子と付き合うことが主眼でここまで負けヒロインとなるキャラも珍しい。個人的にはみう√の紗凪が全キャラで1番輝いていたと思う。そして紗凪の√が追加され、この度SANA EDITIONが発売されるに至ったのだから驚きです。というわけで次はSANA EDITIONをやろうかな。