エロゲ初心者の成長記録

一本もエロゲをプレイしたことがない筆者がプレイしたエロゲの記録を綴るブログ

『桜花裁き』の感想【三十四本目】

『言葉は刃、斬り裁け。』

はじめに

このブログは個人の感想です

このブログは『評価』の項からネタバレします

八剱伝発売記念セールだったかな?なんだったか忘れたけど1000円で売ってる時があってその時買ったやつ。キャッチコピーで映画のコナンを思い出した。

作品紹介

ブランド:IRODORI

発売年:2017年

CG枚数:225枚(内HCG31&SD14枚)

シーン数:22シーン

音楽数:BGM41曲

プレイ時間:31h16min

推奨攻略順:沖田山南は後の方がいいかも?

ここからネタバレありです

評価

          83/100

・キャラ   23/30

大岡 志命

最初の方は未熟だけどだんだん成長して行くし、基本的に物腰柔らかで落ち着いていて自制できる好人物。確かに将軍の器。

平賀 理夢

cv桃山いおん

志命の幼なじみ。まあ名前的にもからくり的にも平賀源内がモチーフだと思う。明るいお転婆でかなりかわいかった。

遠山 桜

cv小鳥居夕花

1番作中で成長した人物。3章が1番好きなんだけど桜は3章の盛り上がりの立役者でしょう。正直2章まではあんまり頼りにならないし偉そうだしであんま好きじゃなかったんだけど3章からの桜は素直に好き。

河合 小梅

cv遥そら

かわいい。cv遥そら、強い。実は将軍だったってのはかなりびっくりした。女性でも将軍になれると思わなかったので。というか実際だとダメだと思うけど。

・シナリオ   24/30

1章ごとに事件を解決しつつ、本筋が進むという流れ。事件そのものも楽しめたし、本筋もどんどん盛り上がっていって面白かった。

・CG   12/15

少し崩れてるように感じているところもあったけれど質量共に十分。水墨画風になっているのも新鮮さがあってよかった。塗りも濃くてえっちかった。

・音楽   9/15

Vo曲こそないものの豊富なBGMがそれを補ってあまりある。和風なBGMで良かった。太鼓(?)を使ったBGMが多いのも珍しくてよかった、

・エロ   7/10

塗りが濃くてえっち!やたら縄を使ったプレイが多いのは誰かの性癖?

・特色   10/10

推理パートがかなり面白かった。任天堂あたりのゲームにありそう。和の世界観も良かったし。

・不満点   -2/-10

3話がピークで4話で少し失速したと感じたのでそこが失速せず駆け抜けてほしかった。

共通ルート

・1話『桜花騒乱』

導入部として事件自体は(メタ的にヒロインが犯人でないこともわかるし)チュートリアル的な内容だったが通常のノベルゲームとは違う逆転裁判ダンガンロンパのような演出で楽しかった。特に最後の桜と桜の父のシーンや父の死亡などの展開で一気に引き込まれた。

・2話 『膏火自煎』

事件としてはなんとなく裁き前に火事の原因も犯人も分かるのにどうしたものか面白い。理夢にもっとフォーカスが当たるかと思ったのに思っていたよりあっさりしていて残念。

・3話 『至誠一貫』

途中で志明が倒れて桜に視点が移る、というのはとても面白かった。というのも桜視点がとても面白くかなりグサリと来る展開だったというのが大きい。実際仕事で大きいミスとかしたらあんな感じになりそうみたいな職場の陰湿ないじめっぽさというか現実味がある嫌な展開に心がやられかけた。いやほんとマジで演技でよかった。心からほっとした。事件が解決したと思いきや鼠小僧の謎から一気にスケールが大きくなり最後に桜のぬいぐるみに帰結するのも傑作という他ない。最後に一件落着かと思いきやムービー中にいきなり衝撃展開が来るのも良かった。

・4話 『狂瀾怒涛』

諸事情で数日空けてプレイしたことも関係しているのか思ったよりのめり込めなかった。というか飽き性なので奉行パートが正直面倒くさくなってきた。あと右手から襲撃されたのに左手を斬られていた、というのは最初から違和感を覚えていたのもあって推理の導入として使われるならまだしも逆転の一手として出されるともにょるというか。山南に誘拐されるところらへんまでは面白かったのでやっぱり奉行パートが飽きてきてたのかも...。

個別ルート

理夢√

積極的ですっごいかわいかった。幼なじみならではというか。いいっすね。個別ルート自体がほんとに普通の萌えゲーというかシナリオにおいて山場のようなものが無いのでかわいかったくらいしか言うことないんすよ。

桜√

可愛かった。個別ルート自体が以下略。ちゃんと仕事と私事を切り分けていて仕事だとキリッとしてるのがなんとも良かった。女上司が好きな人の気持ちが少しだけわかった。女上司じゃないけどさ。あと景虎モードだと冷酷で娘にも興味無さそうで東条モードだと「娘なんてやるよやるよ~」みたいなこと言いそうな景虎が意外とちゃんと親馬鹿でかわいかった。

小梅√

若干小梅のキャラが崩れてた気もするけどとても小梅がかわいくてよかった。小梅が将軍なこと、縁を切ったとはいえ一応兄妹だし一悶着あるかな...?と思っていたのでなくてびっくりした。まあかわいかったくらいしか言うことないかな。

沖田√

これ本編では?というかこの√をやるとメイン3人の√で普通そうな沖田がどうなってんのってなる。近藤がかなり名脇役というか切腹のシーンは桜花裁き全体の中でもかなりお気に入り。

『口を挟まない』選択肢を選ぶことで土方ルート(?)に入ることが出来、そちらだと本編では不明だった山辺舞の行方不明の真相などが分かるのでそちらも良かった。

山南√

唯一本編から派生する√。初見プレイ時にこの√に突入した人、いないとは思うけどどんな気持ちだったんだろ。黒幕近藤さんって出るし。話としては逃避行と言った感じで面白かった。ストックホルム症候群だっけ?監禁した人と監禁された人が好意を抱くみたいなのも関係してそう。鈴は当時の劣悪な環境で暮らしていたからそうなる可能性もあるとはいえ少し可哀想だった。ただ沖田が一番かわいそう。父も母も失うし。犯罪を犯した母を追ったらなんか自分と同じくらい大事な子供がいたとか言われるし。

総評

推理パートは新鮮だったしシナリオ自体も意表を突かれる展開があり面白く楽しめた。水墨画チックな戦闘絵も良かったし和風なBGMも良かった。総合的に完成度が高いゲームだと思う。